札幌市の繁華街ススキノのホテルで、62歳の浦仁志さんが殺害され、首を切断された状態で見つかった事件で、札幌市の田村瑠奈(29)と医師で父親の田村修(59)その妻で母親の浩子(60)が死体損壊、死体領得、死体遺棄などの疑いで逮捕されました。
父親で医師の田村修容疑者の評判などを中心におってみました。
田村修容疑者のプロフィールとその評判
田村修容疑者は、医師で勤医協中央病院の精神科科長でした。
プロフィールとしては、以下のとおりです。
- 名前:田村修
- 読み:たむらおさむ
- 年齢:59歳
- 住所:札幌市厚別区厚別南2
- 家族構成:妻・浩子(60歳)長女・瑠奈(29歳) ※ともに逮捕
- 職業:医師(精神科医)
- 勤務先と役職:勤医協中央病院精神科 リエゾン科科長
- 略歴:オホーツク総合振興局管内の紋別郡遠軽町出身。1988年に旭川医科大学を卒業し、2008年から現職。2018年には、海外に派遣される自衛官や家族の精神面をケアするための支援団体を設立し、代表幹事に就任。社会活動にも熱心な医師として知られ、過労自死など職場のメンタルヘルス、地域のホームレスやアルコール依存疾患の問題に取り組んでいた。
精神科医になった理由として、祖父からこんな話が出てきました。
インターンの時に実際に胃か何か手術して血が出てきたらね、倒れちゃったんだって。血見ると倒れるんだ。それで精神科医の方になった。
地元メディアでも有名で、過労死の遺族のケアを担当したり、過労死裁判では医師として意見書を提出するなどの貢献実績もあります。
また、医療九条の会の学習会では「精神医学と人権~過去・現在・未来」と題して講演をしています。その講演の案内には次の記載があります。
「虐待」問題、IR法と「ギャンブル依存」、「発達障害」バブル… 何かあるたびにTVでは精神科医が色々コメントしますが、社会は全然よくなっている気がしないのはなぜ…? 精神医学におかませではなく、一人ひとりが正しい知識をもって、身近な問題として向き合うことが大切です。なんでも医学で解決できるかのような幻想を持つのは、やめましょう
地元北海道新聞で「コンバット・ストレスの問題に取り組む医師」として取り上げられており、これを自身のFacebookに投稿するなど仕事に誇りをもって取り組む姿があります。
また21年5月23日付の同新聞で「新型コロナと心の健康」をテーマにした講演会の記事が掲載され、その中で<「3密を避ける」といった行動要請で多くの人が望まない孤独を強いられている><SOSを出しても排除されない社会にするため、「あなたは大切だ」と一人一人が感じられる社会に変えていくことが必要だ>と話していました。
田村おさむ容疑者の評判は、とても良いものです。
職場では、神経疾患で入院した患者らの不安を和らげるために、精神科医として話を聞くリエゾンコンサルテーションを担当しており、誠実な人柄で、多重債務者の相談など社会活動にも熱心に取り組んでいたといいます。「弱者の味方だった」と。修容疑者を知る人たちは信じられないと口をそろえて言っています。
「彼が医師免許を失えば社会の損失だ」と言い切る同分野の医師もいます。
近所の方からも「こんにちは」とか、とってもいい感じの方。風でゴミが散らかった時、見ないふりをしていなくなるのかなと思ったら、車から出てきてちゃんとゴミを収めていたという話がありました。
ほかにも「穏やか」「物静か」「感じのいい人」「優しい人」「何でも知っている人」「温厚そう」と悪く言う人がいません。
一緒に逮捕された田村浩子容疑者との夫婦仲もよく二人でガーデニングを楽しむ姿などを近所の人から見られています。
事件後、修容疑者は仕事は普段通り続けていました。特に変わったところはなかったと。病院への家宅捜索が行われています。
娘を溺愛していた
また、「悩みを誰にも相談できない」と伝える患者にむけてこのような言葉をかけ諭したそうです。
私にもあなたと同じ年ごろの娘がいます。悩みは親に相談したほうがいい。親ならば全力で子どもを守る
「木下容子ワイド!スクランブル」より
田村一家については、「お父さんもお母さんも瑠奈容疑者を溺愛していた」「溺愛がひどい」「自分の子どもに対してはどこか生ぬるい溺愛が勝っちゃったんだな」という親族の話も聞かれています。
新たに被害者と娘の瑠奈容疑者が初めて会ったといわれているダンスクラブの閉店イベントに、修容疑者も来ていたことが新たにわかりました。修容疑者がるな容疑者を送ってきたといわれています。(STVニュース)
事件前より被害者との接点があったことになります。
田村修容疑者のフェイスブック(Facebook)
田村おさむ容疑者のフェイスブック(Facebook)は、すでに特定されメディアでも取り挙げられています。投稿写真が多く本人を知ることができます。つながっている友達が351人もいます。
仕事の傍ら音楽を趣味として仲間と組んでバンド活動をしていたことがわかります。かっこよくギターをつま弾く姿です。このバンドではギターやボーカルを担当するに加えて、作詞作曲もこなし、ライブなどを楽しんでいたようです。
コスプレ好きなバンドマン
ド派手な衣装やメイクで歌うコスプレ姿が目をひきます。何枚もFacebookに投稿されています。
女装のコスプレしていた被害者の浦仁志さんとほぼ同世代の二人です。
このようなコスプレ衣装の投稿もありました。
投稿のコメントは、
東京出張帰りには必ずよる店。あ、いえ、自分用ではありませぬ
です。気になります。
2018年は毎日と言っていいほど投稿が頻繁にされていますが、2019年から極端に減り、2021年は1件もなく、Facebookの背景になっているこのイラストが今年1月8日です。「Hiroko.T」とサインが入っていますので、妻で同じく逮捕された田村浩子容疑者のものです。
田村修容疑者の犯行への関与内容は?
今回の事件で田村おさむ容疑者がどのように関与したのかということですが、今報じられているのは、殺害の実行は娘の瑠奈容疑者で、その送り迎えを車でしたのが修容疑者ということです。
また、捜査捜査関係者の話で、事件前修容疑者と瑠奈容疑者親子2人が、近くのドン・キホーテでノコギリとスーツケースを購入したことがわかりました。さらに複数本の刃物の購入もしたといいます。事件前の準備段階から関わっていたということなのでしょう。
そして、被害者との知人関係にあったのは瑠奈容疑者で、何らかのトラブルを抱えていたというところまでわかりました。父親の修容疑者はホテルに入っていないとみられています。
さらに、自宅で切断された頭部と瑠奈容疑者が映る動画があることも報じられました。これは浴室で撮影されたとみられ何者かが手袋をはめ手で触れている様子も映っていたといいます。(北海道新聞)(北海道放送)その頭部は腐敗が進んでいない状態なため殺害からそれほど時間が経っていない時期に撮ったと推測されています。
あらたに、事件後近くのコンビニで修容疑者が大量の氷を買っていたことがわかりました。
事件前と後の異変
田村修容疑者および一家の事件前後の異変に関する話が様々に出てきています。
事件前の異変
近所の方が見かけた、今年に入ったあたりからの異変が以下です
- 庭の手入れがされなくなった
- 草がぼうぼうの状態
- 自宅の周りに段ボールや箱が散乱し山積みになっていた
また、たむら修容疑者はもともと朝8時に出て夜7時には戻ってくる規則正しい生活だったのが、ここ2か月くらい家を空けていたようだというのです。帰ってきても10分もいないような感じだったと。
事件後の田村一家の様子
事件が起きてから20日余りのこのひと月の間の田村修容疑者一家の不審な動きが近隣の方々から捉えられていました。
- 家の1階部分を白い布で覆って中が見えないようにしていた
- ガレージに毎晩毎晩電気がついていた
- 駐車スペースの後ろにクーラーボックスが何個か置かれていた
- 田村修容疑者が車を停めて車内の電気をつけて何かやっていた。車内で弁当を食べていた。
- 修容疑者は最近見かけなかった。あまり家に帰っていなかったよう。
- 最近コンビニで会ったが、挨拶がなくそそくさと立ち去った
- チャイムを鳴らしても出て来ない
- 外でコーヒーを飲むのにお湯を沸かしたり、カップ麺食べたり、キャンプみたいに生活していた
そして、捜査員が家の中に入った時はゴミ屋敷状態で、家宅捜索をしているのかゴミの片付けをしているのかわからないほどだったといいます。
ネットカフェ前で逮捕された田村修容疑者
田村おさむ容疑者は、7月24日の午前8時過ぎ、ネットカフェから出たところで逮捕されています。修容疑者はこのネットカフェを過去にも数回利用していたようで、家に入らないや帰らない時の行き場所だったのでしょうか。
計画的犯行といわれていました。家族全員で準備を整えての犯行だったのでしょうか。
新潟星稜大学・福祉心理子ども学部の碓井真史教授によると、以下の見解を示されています。
父親が家にいにくい状況があったとするならば、娘が家全体を支配していた可能性もある
ミヤネ屋でのコメント
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