2023年6月20日、大阪府箕面市で和食店を経営していた中嶋夏男さん(87)が金の延べ板など計2億8千万円相当を救急車の購入や観光の発展などに使用してほしいと同市に寄贈し話題となっています。
約50年かけて築いた財産とのこと。中嶋夏男さんのプロフィール(経歴)を中心に調べてみました。
中嶋夏男さんプロフィール(経歴)
大阪府箕面市で和食店「箕面 銀なべ」を経営していた中嶋夏男さん(87)のプロフィール(経歴)を簡単にまとめると以下のようになります。
- 1936年 石川県加賀市生まれ
- 1954年 18歳の時から加賀で板前修業に入り、その後京都など転々とし修業を重ねる
- 1959年 23歳で大阪府箕面市に移り、「料理旅館」などで7年ほど苦労を重ねる
- 1966年 30歳で独立。「箕面 銀なべ」(みのお ぎんなべ)を開店
- 2000年 64歳で引退。子どもさん(息子)に店を譲る
- 2023年 87歳で2億8000万円相当の寄付
趣味はウォーキングで1日5000歩から1万歩歩くそうです。もちろん箕面市在住です。
プロフィール上ではすでに独立されて、約50年前にあたる37歳くらいの頃から将来の投資と考え、少しずつ金の延べ板の購入を始めたということです。
経歴をみると特に大きな変化はないようにみえながら、それなりのご苦労はあったのでしょうが、淡々と34年間商売に実直に取り組みながらコツコツと貯めてこられたということがわかりますね。
今回寄贈された金の延べ板29キロとプラチナの延べ板1キロは購入された当時からどんどん値上がりをし約10倍ほどに価値があがり、約2億8000万円相当になったといいます。
安いときは1キロ95万円くらいだったそうですが、今ではおおよそ1キロ950万円ということでしょう。(毎日変動します)持つべきは「金」と言われる理由がよくわかります。
6月20日、寄贈先の箕面市役所を訪問され上島一彦箕面市長から感謝状を贈呈されておられます。
中嶋夏男さん寄贈への思い
このような巨額な大金をなぜ寄付しようと考えられたのか。
寄付のきっかけは病気から
寄付のきっかけを尋ねられて以下のように述べられています。
病気をしてから、もうそれでダメだと思ったけれでも結局元気になって、今まで商いをさせていただいた箕面市に返そうと思いました。今年3月のことです。それまではほとんど寄付のことは考えていなかったけれど、やはり病気してから気持ちが変わりました。
「ゴゴスマ」より
ほかのインタビューでは、最愛の奥様を亡くされて「あと2~3年しか生きられへんでしょ。それやったらね、箕面市で商いさせてもらったからね、箕面市に返したいなと」と答えられています。
息子(子ども)や孫へ遺すことは考えなかった
お店を継いだ子どもさん(息子さん)やお孫さんに遺そうとは考えられなかったのでしょうか。
息子にはそれなりのことを今までちゃんとしてるからね。それはもう本人が自分で作っていったらいいんだから。そういうことは全然思っていなかった。
「ゴゴスマ」より
息子さんには「自分で稼げ!」と言ったそうです。「人からもらったものは値打ちはない」とも。金言が次々に出てきます。
息子さんご本人からの反論など全くないそうです。親が親なら子も子ということでしょうか。
お孫さん2人に対しては
孫は喜んでましたわ。まもなく嫁に行くからね。何よりのお土産やな~と喜んでました。
「ゴゴスマ」より
自慢のおじいちゃんとして誇れるということのようです。こちらも立派ですね。
使い道の希望
中嶋夏男さんは今回の寄贈についての使途に希望を述べられています。
高機能をもった救急車の購入と観光事業に使ってほしいと言われています。稼がせてもらった「箕面市」の発展へ還元したいという強いこだわりも持っておられます。殊勝な考え方に驚くばかりです。
中嶋さん、お寺へさらなる寄付
実は、金の延べ板29キロとプラチナの延べ板1キロの2億8000万円相当のほかにも、現金で2億円を箕面市のお寺に寄付をされていたことがわかりました。
料理屋さんでやってた35歳の時に・・・箕面公園の瀧安寺(りゅうあんじ)の住職さんと仲良くなって、それがきっかけですわ。それで維持管理してくれていったらっていう2億ですわ。
「ゴゴスマ」より
金額が太すぎて驚きしかありません。
中嶋夏男さん初代オーナーの飲食店「箕面 銀なべ」
今現在は息子さんがあとを継がれている「箕面 銀なべ」ですが、これだけの財を築いておられるということは評判も良く大繁盛だということです。「食べログ」評価で3.56です。かなり高い評価ではないでしょうか。
財を築かれた「銀なべ」がコレです。中嶋夏男さんの原点ともいうべきものですね。
「牛肉 どて鍋=¥2,900 (税込)」が有名で、”秘伝の白味噌仕立てのだしに神戸牛・三田牛のくら下と厳選された野菜や自家製の極太手打ちうどんを煮込んでお召し上がり頂けます”と説明されています。
当日予約で凸撃
カウンター席へ案内され、見上げるとずらっとサイン色紙が。
…小さなことからコツコツと。おぉ〜地元の師匠もいらしてたのね(・∀・)予約段階で「お鍋用意してていいですか」と聞かれます。着席後に飲み物や鍋の具材の追加、その他オプションなどをオーダー。今回はお肉を追加、牛肉のたたきも追加。ひたすら肉!!ψ(`∇´)ψ
2023.4 食べログ投稿
お鍋は白味噌ベースでコクあり。見た目ほどくどくないです。
お鍋作るのも雑炊作るのもスタッフさんにお任せでラクチンでした。
次は寒い季節に来たいですw
ご馳走さまでした(´∀`)
所在地:箕面市箕面 6-9-8
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